私の友人にアトピーの女性がいます。
その友人は、季節によって肌の状態がひどくなったり、余計悪化するという理由からファンデーションや日焼け止めが使えないんです。
女性にとっては辛い問題だと思います。
そんな友人や同様の悩みを持つ人のために、ココナッツオイルが天然成分でアトピー肌に良さそうなので、今回詳しく調べてみました。
- アトピー肌にココナッツオイルを塗ることで得られるメリット
- お風呂でのココナッツオイルの使い方
- ココナッツオイルを使うならば同時に行いたい腸内環境改善のこと
なんかをお伝えします。
安心してココナッツオイルを使うための簡単な皮膚テストについても書いてありますので、ぜひ最後まで読んでください。
〜本日の内容です〜
ココナッツオイルをアトピー肌に塗ることで得られるメリットは?
ココナッツオイルは食べても栄養豊富でヘルシーなんですが、肌に塗って使うこともできます。
保湿効果や抗菌作用、日焼け止め効果と万能です。
保湿効果
オイルですが、肌に塗ってもベタつかずサラッとしています。
それでいて、しっかり保湿効果があります。
アトピーのカサカサ肌がしっとり潤います。
そしてココナッツのほんのり甘い、良い香りがします。
ココナッツオイルはアトピー肌に塗ってもピリピリしないのも嬉しいポイントです。
アトピー治癒効果(個人差あり)
治癒効果に関しては、「効果があった」or「効果がなかった」という両方の例があります。
ココナッツオイルを塗ったらアトピーが治って、綺麗な肌になったという人もいらっしゃるようです。
しかし、中には効果がなかったという方もいらっしゃいます。
ですが、それ以上に悪化したという例は今のところ見当たりませんでした。
そのため、まだココナッツオイルを試していない方は、試してみる価値は十分あると思います。
それでもしアトピーが治ったら嬉しいですよね。
肌を守ってくれる
ココナッツオイルには紫外線から肌を守ってくれる効果があります。
SPF4~10程度のUVカット効果です。
あまり強くはありませんが、市販の日焼け止めだとアレルギーが出るという敏感肌の方はココナッツオイルを塗ってみてはいかがでしょうか。
また、抗菌作用もあり、細菌から肌を守ってくれます。
アトピーの原因の一つに、皮膚に付いた細菌によるアレルギーがあります。
抗菌作用によって細菌によるアレルギーを抑え、アトピーを軽減してくれる効果も期待できそうです。
お風呂で使うアトピー改善のためのココナッツオイルの使い方と注意点は?
まず、前提としてココナッツオイルは「エクストラバージンココナッツオイル」を選ぶこと。
これが重要です。
この文章に出てくるココナッツオイルとは、すべてエクストラバージンココナッツオイルの事を指しています。
エクストラバージンココナッツオイルは、有機溶剤を全く使わずに抽出されています。
そのため、ココナッツ本来の成分や香りが多く残っています。
一方、普通のココナッツオイルは有機溶剤を使って抽出しており、ココナッツの成分や香りは少なくなっています。
有機溶剤の残留はしないように製造されていますが、添加物を加えることもあるそうです。
そのため天然成分100%とは言い難く、敏感なアトピー肌のためには、エクストラバージンココナッツオイルを選びましょう。
お風呂での使い方
入浴剤として
スプーン1~2杯分をバスタブに入れて入浴剤として使えます。
アトピーは全身に症状が出やすいので、バスタブに入れて浸かれば体全体にココナッツオイルの効果を行き届かせることができます。
それによって全身が潤う保湿効果、アトピー改善効果が期待できます。
また、良い香りでリラックス効果もあります。
髪の毛のトリートメントとして
シャンプー後のトリートメントとして使うことも出来ます。
髪に潤いとココナッツの甘い香りを与えてくれます。
なお、ココナッツオイルの凝固点は約24度です。
これより温度が高ければ液体になり、低ければ固体になります。
髪全体になじませたいときは、別容器に適量取って湯船に浮かべておくと溶けて扱いやすくなります。
入浴後のボディークリームとして
カサカサが特に気になる場合は風呂上りにボディークリームとして直接塗るのがおすすめです。
顔はもちろん、かゆみが出やすい肘・ひざの裏など全身に使えます。
ベトつかず、潤いのある肌になります。
アトピー改善には腸内環境の大事!アトピーと腸の深い関係とは?
ココナッツオイルを肌に塗ってアトピーを改善する際、同時に行いたいのが腸内環境の改善です。
アトピーの原因は様々あると言われており、そのうちの一つがアレルギー反応です。
アレルギーとは無害なものに対して免疫反応が過剰に起こってしまう、免疫機能の乱れと言えます。
例えば、花粉症がアレルギーの分かりやすい例だと思います。
花粉症はもともと無害なスギ花粉などに過剰に反応して、鼻水などの症状が出ます。
同様に、アトピーの場合は食べ物やほこり、ダニなどに免疫が過剰反応して、肌に症状が出てきます。
人の免疫機能は、腸が7割と言われるほど腸が担っています。
ですので、腸内環境を改善して免疫機能の乱れを整えることで、アトピーの改善が期待されます。
腸内環境の改善とは、簡単に言うと「腸内の善玉菌の種類と数を増やすこと」です。
そのためには食生活を見直すことが必要になってきます。
大まかなポイントは以下の3つです。
ココがポイント
- 食物繊維の多い食事をすること…食物繊維が善玉菌の餌になり、善玉菌を増やすことが出来ます。
- 発酵食品をよく食べること…ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品を食べることで、体内に善玉菌を取り込みます。
- ファストフードを控える…ファストフードなどのカロリーの高い西洋型の食事は、善玉菌の種類と数を減らし、悪玉菌を増やします。つまり腸内環境が悪くなると言われています。
食生活を改善するのはなかなか難しいかと思います。
実際に私も外食中心の時期があり、塩分やカロリーが高くてダメだと分かっていながらも食生活を改善するのには苦労しました。
いきなり全部食生活を変えると拒否反応を起こすので、改善意識を常に持ちながら、少しずつ変えていってみてはいかがでしょうか?
ココナッツオイルにアレルギーや副作用の心配はある?対処法は?
ピーナッツアレルギー(ナッツアレルギー)を持っている場合、ココナッツオイルでもアレルギー症状が出る可能性があるそうです。
ココナッツオイルを塗って肌が悪化した例は今のところ聞かないのですが、アトピーの肌は外部の刺激に敏感なので心配になりますよね。
そんな時はパッチテストで確認します。
パッチテストとは、アレルギー反応の有無を調べる簡単な皮膚テストのことです。
パッチテストのやり方
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1腕の内側の柔らかい部分に、綿棒を使ってココナッツオイルを10円玉程の大きさに塗ります。
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2バッチテスト中はココナッツオイルを塗った部分を水に濡らさない様にします。
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348時間後に様子を見て、問題なければ使用OK。
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4もしテスト中に痒みや赤みが出た場合は、洗い流してすぐに中止してください。
なお、パッチテストのやり方には絆創膏を使う方法もありますが、アトピーの敏感肌だとかぶれてしまう可能性があるので今回は絆創膏を使わない方法を紹介しました。
【肌の質問コーナー】敏感肌や乾燥肌、アレルギー、化粧品のパッチテストの仕方!
まとめ
ココナッツオイルを肌に塗るメリット
- ココナッツオイルを肌に塗ったときのメリット…保湿効果、アトピー治癒効果、日焼け止め効果、抗菌効果。ただしアトピー治癒効果は個人差あり。
- お風呂での使い方…入浴剤、ヘアトリートメント、ボディークリーム(お風呂上り)
- アトピーと腸内環境…腸内環境を改善すれば、アトピー改善効果も見込める。
- 腸内環境を改善する食生活…食物繊維を多く含む食事、発酵食品を摂る、ファストフードを控える。
- ココナッツオイルのアレルギーの可能性…ピーナッツアレルギーを持つ場合はココナッツオイルでアレルギーが発症する可能性もある。対策として事前にパッチテストを行う。
今回、アトピー改善のためにココナッツオイルのお風呂での使い方と腸内環境改善について書きました。
アトピーで苦しんでいる方が少しでも楽になれたらいいなと思います。
まだココナッツオイルの塗布を試したことの方はぜひ試してみてください。